Oリング

Oリング

あらゆる業界で使用されるOリング、規格品から別注品まで幅広く取り扱っております。

規格Oリング

規格Oリング

一般機器用のJIS規格から、自動車用JASO F404規格、航空機用AS 568B規格、バックアップリング等、様々な規格Oリングを在庫豊富に取り揃えております。

寸法・材料等でご質問がありましたら、お気軽にお問合せくださいませ。

その他のOリング

大口径送り製品

大口径送り製品

専用金型なしで、必要なサイズのリング状パッキンを作れるのが送り方式です。
内径Ф300以上のものから、加硫による継ぎ合わせで製作できるため、少量ロットの大口径Oリングは短納期、低コストで製作可能です。

被覆Oリング(GTジャケット)

被覆Oリング(GTジャケット)

フッ素ゴムまたはシリコンゴムのOリングがフッ素樹脂(FEP、PFA)で完全に被覆されているため、フッ素樹脂と同じ耐薬品性が得られるOリング。規格サイズはもちろん、特殊寸法サイズも提供できます。

新素材Oリング

Magma O-ring

Magma O-ring

材料グレードによりますが、使用温度域が-30C°~250C°までと幅広い高性能フッ素ゴムです。従来の汎用フッ素ゴムでは使用できなかった各種薬品に対し使用が可能で、又FFKMの様な高価なゴムまで必要としない用途に開発された材質です。

エコーパーフロ

エコーパーフロ

ゴム弾性を保持しつつ、従来のフッ素ゴムでは使用不可能であった有機極性溶剤(ケトン・エステル・エーテル・フラン・アンモニアなど)、酸、アルカリなどあらゆる薬品において使用が可能となった、画期的な製品です。

Oリングの基礎知識

Oリングの特徴と密封原理

Oリングの特徴

  • 装着部分容積が小さいので、小さなスペースですみます。
  • 構造が簡単であり、容易に取り外しが行えます。
  • 材料の種類が多く、広い温度範囲(-60℃~+220℃)で使用が可能です。
  • 両側からの交互圧力にもよくシール機能を果たすことができます。
  • 他のパッキンに比べてリーズナブルです。
  • 在庫が豊富ですので、短納期で対応できます。

Oリングの特徴

Oリングはみぞ内に装着されたとき、みぞの深さがOリングの太さより小さいので、Oリングは(Oリングの太さマイナスみぞ深さ)つぶされます。この圧縮量をツブシシロといいます。

微圧力においては、Oリングに自身のゴム弾性によって、シール作用が行われます。

片側から液圧がかかると、負荷液圧より高い圧力が生じます。これをOリングの自封作用といいます。

Oリングの使用方法

ツブシシロ

運動用にOリングを使用する場合のツブシシロは、密封効果、しゅう動抵抗、圧縮永久歪などに大きく影響しますので、必要最小限におさえなければなりません。

運動用でとくにスピードの速い場合、潤滑条件が悪い場合などには、ツブシシロを一般の運動用Oリングよりさらに小さめにしてください。

スキマ

Oリングは、低圧の状態ではツブシシロにより密封し、圧力が高くなるにつれて変形し、その緊迫力を増して密封します。

高圧になるとOリングは、ピストンとシリンダおよびロッドとスリーブとのスキマにハミ出しを生じ、損傷の原因となります。従いましてこのスキマは、できるだけ小さくなるよう設計してください。

このハミ出しを防止するためにはバックアップリングの併用が有効です。

Oリングの取扱いと保管上の注意

Oリングの取扱い上の注意

  1. Oリングを装着するときにシャープエッジやネジ山などにより、キズがつかないよう、治具を用いて取り付けてください。
  2. ピストンをシリンダーに挿入する時には、小孔のエッジでOリングをキズつけてしまうことがあります。
  3. Oリングを装着するとき、ねじれないようにしてください。
  4. Oリングを装着するとき、Oリングとみぞに十分なグリース又は、シール対象液体を塗布してください。
  5. 原則としてOリングの再使用はしないでください。
  6. Oリングを装着後、洗浄液で洗浄する場合、洗浄液とOリングの材料との相性を確認の上行ってください。
  7. 材料によっては、燃焼により有害ガスを発生するものがあります。Oリングの焼却処分はしないでください。

Oリングの保管上の注意

  1. 直射日光を避け、湿度の低い場所で保管してください。
  2. 使用直前まで開封しないでください。
  3. 高温にならない、空気の流通の少ない場所に保管してください。
  4. Oリングに負荷がかからないよう保管してください。
  5. 吊り下げた状態では局部的な変形がおきます。吊り下げないでください。
  6. 塵埃の少ない場所に保管し、油が附着しないように注意してください。

Oリングの不具合と対策

名称 現象 原因 対策
膨潤 ゴムがやわらかくなり、Oリングが全体的に大きくなっている。膨潤 使用流体がOリングのゴム材料に侵入する。 適合するゴム材料に変更する。
抽出 ゴムが硬くなりOリングが全体的に小さくなっている。抽出 使用流体によりOリングのゴム材料に含まれる軟化材が抽出する。 適合するゴム材料に変更する。
永久変形 Oリングがつぶされた形状で元にもどらない。永久変形
  • 使用温度が高すぎる。
  • ツブシシロが大き過ぎる。
  • 耐熱性の良いゴム材料に変更する。
  • みぞ寸法又は、Oリング寸法の見直しを行う。
はみ出し Oリング全周又は、部分的にちぎれている。はみ出し Oリングがみぞと相手面のスキマにはみ出し、みぞのエッジでちぎれる。
  • みぞとのスキマを小さくする。
  • 高硬度のOリングを使用又は、バックアップリングを併用する。
オゾン亀裂 応力のかかった方向と垂直方向に亀裂が生じる。オゾン亀裂
  • 耐オゾン性の悪いゴム材料をオゾン雰囲気の強い箇所で使用した。
  • Oリングを必要以上に引伸ばして使用した。
  • グリース等の塗布が不足していた。
  • 耐オゾン性の良いゴム材料に変更する。
  • みぞ寸法又は、Oリング寸法を変更する。
  • 装着時にグリースを十分に塗布する。
ねじれ Oリングがねじれて変形している。ねじれ
  • グランドみぞの深さ及び幅が不均一である。
  • シリンダー内面とみぞ底面の表面仕上げが不適当である。
  • 偏心運動している。
  • ねじれて取り付けられている。
  • グランドみぞの深さ及び幅を均一にする。
  • シリンダー内面を1.5Sみぞ底面を3Sの表面仕上げにする。
  • 偏心運動をなくす。
  • グリース等を用いて、取り付けの際ねじれないようにする。
かじり Oリングが部分的にちぎり取られている。かじり
  • シリンダーの小孔のエッジでちぎり取られている。
  • 装着の際、シャープなエッジやネジ山等でちぎり取られている。
  • 小孔の面取りをするなど設計変更する。
  • 治具を用いて装着する。
摩耗 Oリングが運動方向と同方向に摩耗している。摩耗
  • シンリンダー内面の表面仕上げが粗い。
  • 潤滑が悪い。
  • ツブシシロが大き過ぎる。
  • 塵埃、金属物などが侵入している。
  • シリンダー内面を1.5Sみぞ底面を3Sの表面仕上げにする。
  • 潤滑を良くする。
  • 太さの大きいOリングに変更してツブシシロを適正にする。
  • フィルターなどを設けて異物が侵入しないようにする。
硬化 Oリングが硬くなり曲げると亀裂が生じる。硬化 使用温度がOリングのゴム材料の耐熱温度を超えている。
  • 耐熱性の良いゴム材料に変更する。
  • 使用温度を下げる。
  • 益岡産業の対応事例
  • 益岡産業の強み
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